さいくりブログ

臨床トーク_001 報告 vol.1

あらためまして、西條クリニックで行われた「<西條クリニック・臨床トーク_001>セルフドキュメントという表現行為 ~川俣正はなんでもない」のご報告を行いたいと思います。

川俣正氏、桂英史氏ともに、ご活躍されている両氏がなぜ西條クリニックに?と思われる方もいらっしゃると思います。まずは、当クリニック院長を交え、院長とお二方の馴れ初めからトークが始まりました。
ウェブサイトにも記載がありますが、院長の西條は、2002年から「epoch-making|地域精神医療と芸術表現」というプロジェクトを進めておりました。そのプロジェクトを一緒に進めていたのが、当時、東京芸術大学美術学部先端芸術表現科の教授、助教授であった川俣氏、桂氏だったというお話でした。

「epoch-making」はホームページに詳しい記載がありますが、「ジャンルとしてのアートや日常的な表現行為としての芸術表現を考えるにあたり、「臨床」という考え方を基本として、コミュニティケアとの協働が可能となるような表現の実践を行う。」というようなプロジェクトだそうです。

2002年から始まったこのプロジェクトでは、浅井病院とも協働しながら、同病院内にビニールハウスを設置して、そのなかで映像や写真、絵画、園芸などのワークショップを行われたそうです。ホームページに写真もありますが、これまでにない新鮮な試みであることが病院内に設置された大きなビニールハウスを見るだけでもわかります。

今回のトークセッションでは、そのような試みから生まれたお二人の方に話が及びました。cruz(ご本人の活動名)氏とN氏は2004年から出来た病院内のビニールハウスで行われるワークショップに積極的に参加され、そのなかの1つであった「ビデオダイアリー」というワークショップのなかで、それぞれの日常を撮り、撮ったものは東京芸術大学の学生により、編集されビデオ作品となっているそうです。その続きとして、お二人には引き続きビデオカメラを使ってもらって撮りためた映像が今回、トークの間も会場で上映されていました。まずは、それらについて触れながら、川俣、桂、両氏の対談が始まりました。

Vol.2へ続く・・

当日の模様はこちらからご覧いただけます。
https://youtu.be/aueA9Bhck0Q