さいくりブログ

コ本や探訪記

皆さんこんにちは!西條クリニックのアーキビスト3号です。アーキビストというのは、西條クリニックを面白くするために、色々なことを企画宣伝するお仕事です(…え、いやー、本来のアーキビストの仕事はもうちょっと違うものなのではないかと…アーキビスト1号より)。この度、西條クリニックのライブラリに新しい仲間を増やそうと思い立ち、素敵な本屋さん探しをすることになりました。

今回、お邪魔したのはこちら!王子駅から徒歩5分のところにある「コ本や」さんです。

 

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その名の通り「小さい本屋さん」なのですが、個性的で読み応え十分な本ばかりが置いてあるので、お店の小ささを感じさせません!いやあ、本って偉大ですね。

 

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こちらが店番をしているだつおさん。アーティストさんです。この「コ本や」は、何人かのアーティストさん達が集まって作った古本屋さんなんですって。古本屋なので買取もしているそうですよ。

 

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絵本も沢山あります。同行した見習いアーキビストは、小学校の時にこの「たくさんのふしぎ」シリーズが好きでよく読んでいたそうな。いいかも知れないですね!河童について知りたい人は一定数いますしね。

 

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これは古本ではないけど、面白そうなので。「もしも詩人が国語の教科書を作ったら」というコンセプトで編集された本。TOLTAの『偉人の書』。色んな詩人さんが書いています。確かに詩人の言葉遣いですねこれは。

だつおさんにも「西條クリニックのライブラリに置いたらよさそうな本」というざっくりしたテーマで、本を選んでもらいました。独自の視点で選んでくれるのが面白い。古本屋だつおのオススメはこちら!

 

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『長い道』こうの史代
漫画です。「この世界の片隅で」を描いた漫画家さんですね。クリニックのライブラリって、あんまり漫画が置いてないですからね。素敵な漫画を増やしていきたいな(はい、ここでアーキビスト1号再び登場です。素敵な漫画を増やすことには賛成ですが、西條クリニックには今も珠玉の名作漫画が揃っております。劇画のレジェンド平田弘史先生の作品がこれだけ充実しているメンタルクリニックは世界でここだけでしょう。その平田先生を師と仰ぐ、世界の大友克洋先生の作品も初期の名作短編集を含めて置いてありますし、鬼才楳図かずお先生の作品や寺沢武一先生の作品など、通を唸らせる作品がしのぎを削っているのが我が西條クリニックの棚なんです!)。

ふーう、横やり長いな…。そしてこれ。平山まさなおさんの『Find Me』

 

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棒人間版の、ウォーリーを探せみたいな。同じ形の棒人間をこの本の中から探すというもの。これが中々見つからないんですよ!ちょっとどこか違うんですよ!
あきらめかけたその時!見習いアーキビストが同じ棒人間を発見しました。素晴らしい!さすが見習いなだけあります。

そして、その見習いアーキビストの選んだ本はこちら!

 

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ニコール・クラウスの『2/3の不在』。12歳以降の記憶を失った男の話。世界から取り残されてしまった疎外感と、誰かを愛することについて。選書いいですよねえ!ほんとに見習いか?

という訳で、選んだ本はこちら!

 

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じゃーん!

どれも一見の、一読の価値あり!(だと思う)本ばかりです。この中からさらに選定した数冊を、クリニックの新しい仲間としてお迎えいたします。皆さまお楽しみに!

この「コ本や」さん、古本屋さんなのですが、アーティストの方々が作った面白い本や、グッズも売っています。コーヒーやアート系のワークショップなども開催しているらしい。素敵ですね、お家の近所にあったらいいのになあ。

せっかくなので、クリニックの本棚にしまう前に、ライブラリの「コ本や」さんコーナーで、これらの本を展示したいと思います!
皆さん、ぜひ手にとってみてくださいね。